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「終始一貫、あふれる音楽性」
「作曲家の意図を的確にとらえ、同時に作品の本質を見抜いていた」

サンデー・タイムズ紙 

「最も輝かしく感受性豊かな楽才」
「比類なき音楽性」
「繊細なタッチ、多彩な音色を備えたダイナミックな演奏」
ガーディアン紙

「平井元喜の演奏は洗練されたものであり、聴衆に強い印象を与えた。それはあたかも、私たちの時代における最 高の音楽への扉を少しずつ開いていくような格調高い演奏であった。」
エル・ムンド紙

「詩的で感受性が豊か・・・表情に溢れ生命力に満ちた演奏 」
「煌くような彩りで自在に表情を変えていく…」
「特別に身構えることもなく、作品と自然に対峠している」
「バッハはテクスチュアがしっかりとしており、シューマンにはロマンティックな感性が迸り溢れており、『ソナタ』など実に感情が豊かな演奏だ」
「ショパン・・・魅力的なピアニズム」
「アルベニスはスペイン情緒がよく現れていた」
「その音楽性の豊かさに感心させられた。」
音楽の友

「豪快でスケール大きなパッション。音楽が一直線に疾駆し、外へ向かって放射される。平井の若い勢いが横溢し、全く鮮やかである。」
「極めて自然に流れ・・・典雅で飄々とした名演」
「楽聖屈指の魅力作を・・・表現力に富んだ有機的なピアニズムで活き活きと愉悦的に演奏」
「演奏も本物でショパンの醍醐味を満喫。ことに最後のスケルツォはドラマティックで雄弁だった。」
音楽現代

「柔らかな音の淡いカーテン・・・穏やかな幸福感」
「知性と感性のきらめいた、内容ゆたかな演奏」
「演奏テクニックの多彩さ、普遍的音楽力に喝采を送りたい。」 
「余計な力の抜けた打鍵と明確な表現」
「その演奏は華麗で、儚い表情も漂わせた」
「バッハの『フランス組曲第2番』では多声性や対位法的表現が明快に表れ、しかも滑らか、かつ生彩ある表現、とりわけクーラントは鮮やか、サラバンドでは趣ある弾奏であった」
「男性的骨太さの前面に出た健康的ピアニズムの持ち主で、シューマン、リストなどが秀逸。」
「明確なポロネーズのリズム、中間部では柔らかなタッチによって甘い表情を匂わせた」
「マズルカの2曲・・・舞曲の趣きも充分、中間部では明滅するような表情で奏された」
「スケルツォ第3番はすみずみまでゆき届いた表現で、鮮やかさや、低音を効かせての迫力など、燃えるような情感を感じさせた」
ショパン誌

「即興的でヴァイタリティ溢れる演奏」
「実に理知的…絵画を見るように楽譜を読みこなし、説得力のある演奏を聴かせてくれる。」
「平井は、作品の本質を厳密に遵守しつつ、その枠の中でオリジナリティを打ち出すことのできるピアニストだ。」
「音の性質は穏やかで丸みがある」
「どの曲も彼の品性や所作の奥ゆかしさが漂っている」
「バッハ《パルティータ》・・・オリジナル楽器を弾いているかのような呼吸法、虚飾を排した和声の解釈、なかでもこの作品のもつ舞曲的性格を的確に表現していた」
「緻密なアプローチと、作品の内的描写を精巧に織り交ぜ、情感豊かなシューマンを披露した。」
「ショパンの小品・・・いずれも詩的で繊細な表情で優しく演奏された。」
ムジカノーヴァ

「表情豊かな演奏で聴衆を魅了」
北日本新聞

「 閃きのある音楽」
「しっかりしたピアニズム」
「強い個性・・・素直な音楽性」
「徐々に白熱していくその演奏は、エキサイティング」
ラジオ技術

 

音楽現代   (2012年1月号) ~ 海外レポート 【UK】 ~

「ロンドンを拠点として作曲家としても広く世界に活躍する平井元喜が10月29日、室内楽の殿堂ウィグモア・ホールで東日本大震災以降12回目のチャリティリサイタルを開いた。まずは自作の新作でスタート。あの大震災の日を思い起こさせる海鳴りのような激しいリズムとそれを包み込むような調べとが入り混じり、感動を呼ぶ演奏であった。そのあとはインターバルを挟み、モーツァルト、シューベルト、シューマン、ショパンほかの小品がならび、平井のさまざまな持ち味が生かされたプログラムであった。彼が2005年に作曲した組曲『日本の情景』の中から無垢な童心を歌った曲で締めくくられた。」
(10月29日、英国ロンドン・ウィグモアホール)
加来洋子氏評

 

音楽現代   (2010年9月号)

「若手作曲家兼ピアニスト平井元喜が新作『ショパンへのオマージュ』を引っさげ記念リサイタルを開いた。前半はまずバッハ/フランス組曲第2番ハ短調。ピアノならではの繊細さにより極めて自然に流れ良く弾かれたが典雅で飄々とした名演。次のベートーヴェン・ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調も楽聖屈指の魅力作をこれまた表現力に富んだ有機的なピアニズムで活き活きと愉悦的に演奏していた。後半はまず平井の祖父、康三郎の生誕百年記念に幻想曲『さくらさくら』。祖父から薫陶を受けた平井のピアノが光る。次は自作(『ショパンへのオマージュ』)の日本初演。ショパンの主題こそ直接使われないものの夢幻的な変ニ長調によりその雰囲気は見事に醸し出された。最後はショパンの実物が5曲で、ポロネーズ嬰ハ短調、マズルカ・イ短調とハ長調、プレリュード嬰ヘ長調、スケルツォ第3番嬰ハ短調。演奏も本物でショパンの醍醐味を満喫。ことに最後のスケルツォはドラマティックで雄弁だった。」
(7月10日、浜離宮朝日ホール)
浅岡弘和氏評

 

ショパン (2010年9月号)

「イギリスを拠点に活躍する平井元喜のリサイタル。その演奏は余計な力の抜けた打鍵と明確な表現によって多彩なプログラムを奏でた。バッハの『フランス組曲第2番』では多声性や対位法的表現が明快に表れ、しかも滑らか、かつ生彩ある表現、とりわけクーラントは鮮やか、サラバンドでは趣ある弾奏であった。ベートーヴェンのソナタ作品31の3では、全体の流れはもうひとつながら、伸びやかで明朗、ときにふたつの旋律が対話するような表情感があったかと思うと、ダイナミックな弾奏で激しさや高揚感をも感じさせた。平井の祖父、平井康三郎の幻想曲『さくらさくら』では情緒を感じさせ、変奏ふうな楽想を流れるような弾奏で聞かせた。自作の『ショパンへのオマージュ』ではショパンの作品を思わせる曲、その演奏は華麗で、儚い表情も漂わせた。ショパンの5曲、ポロネーズ作品26の1は明確なポロネーズのリズム、中間部では柔らかなタッチによって甘い表情を匂わせた。マズルカの2曲、とりわけ作品67の4では舞曲の趣きも充分、中間部では明滅するような表情で奏された。前奏曲作品28の13は柔らかな音の淡いカーテンのよう、穏やかな幸福感のようであった。スケルツォ第3番はすみずみまでゆき届いた表現で、鮮やかさや、低音を効かせての迫力など、燃えるような情感を感じさせた。」
(7月10日、浜離宮朝日ホール)
菅野泰彦氏評

 

ムジカノーヴァ (2010年10月号)

「作曲家としてはピアノ曲、室内楽曲、歌曲、映画音楽など創作の幅は広い。当夜のリサイタルは自作品『ショパンへのオマージュ』の楽譜出版記念でもある。それと共にCDも販売された。さて演奏だが、どの曲も彼の品性や所作の奥ゆかしさが漂っている。プログラムは前半がバッハ『フランス組曲第2番』、ベートーヴェン『ソナタ第18番』作品31-3。(中略)とても丁寧に弾いていく。音の性質は穏やかで丸みがある。柔らかくて薄く透過性のある音楽像も魅力的だ。後半は祖父、平井康三郎作曲の『さくらさくら』から始まる。日本の原風景が浮かび上がるような朴訥とした演奏で、元喜さんの本質を垣間みる内容だった。次に自作の『ショパンへのオマージュ』。作風は叙情性溢れる柔らかさと呼吸感が印象的だった。最後はショパンの小品が並ぶ『ポロネーズ』作品26-1、『マズルカ』作品67-4及び56-2、『プレリュード』作品28-13、『スケルツォ第3番』作品39.いずれも詩的で繊細な表情で優しく演奏された。」
(7月10日、浜離宮朝日ホール)
時幹雄氏評

 

音楽現代 (2006年10月号)

【J.S.バッハ/パルティータ第1番、シューマン/アラベスク、ソナタ第2番、平井元喜作曲の組曲《日本の情景》初演、ショパン/エチュード変イ長調《エオリハンハープ》、ノクターン第20番《遺作》、リスト/ハンガリー狂詩曲第13番を演奏】 「豪快でスケール大きなパッション。音楽が一直線に疾駆し、外へ向かって放射される。自らの感性を信じて楽曲に挑んで、どの曲においても平井の若い勢いが横溢し、全く鮮やかである。」 
(7月22日、津田ホール)
諏訪節生氏評

 

ムジカノーヴァ (2006年10月号)

「当夜は、自作の初演を含むリサイタルである。最初はバッハ《パルティータ》第1番。平井の作品に対するこだわりが随所で伺えた。オリジナル楽器を弾いているかのような呼吸法、虚飾を排した和声の解釈、なかでもこの作品のもつ舞曲的性格を的確に表現していた。シューマンからは《アラベスク》と《ソナタ》第2番。旋律間におけるシューマン独特の「時の間」の表現は、実に理知的である。平井は絵画を見るように楽譜を読みこなしており、説得力のある演奏を聴かせてくれる。緻密なアプローチと、作品の内的描写を精巧に織り交ぜ、情感豊かなシューマンを披露した。平井元喜《組曲『日本の情景』》は、抒情的な側面を引き立てつつ、即興的でヴァイタリティに溢れる演奏であった。(中略)平井は、作品の本質を厳密に遵守しつつ、その枠の中でオリジナリティを打ち出すことのできるピアニストだ。」
(7月22日、津田ホール)
道下京子氏評                          

 

ショパン誌 (2006年10月号)

~よき土に自ら施肥して咲いた 平井元喜ピアノリサイタル~

「音楽作品は、いうまでもなく作曲家のバックグラウンドを反映する。その再現芸術も同様に、演奏家の資質と技術はもとより、教養全般から人間性にいたるまでを雄弁に語る。こんな当たり前のことを今さらながら痛感させられたのが、平井元喜のリサイタル。作曲家の祖父、チェリストの父、祖母はヴァイオリンで母はピアノという家庭環境に育った彼は、大学では哲学科を選択、卒業後、英国王立音楽院大学院ピアノ科に進んだ。さらにロンドン・シティ大学とギルドホール音楽院にも学び、現在はヨーロッパを拠点にピアニスト、作曲家として活躍中だ。そんな彼だけに、当夜は、一朝一夕には築き得ない貴重な音楽的環境を土壌としながら、音楽一辺倒ではない学問と文化の視座を身につけた上で改めて音楽を志した人間ならではの、随所に知性と感性のきらめいた、内容ゆたかな演奏会となった。(中略)男性的骨太さの前面に出た健康的ピアニズムの持ち主で、シューマン、リストなどが秀逸。ことに聴かせたのはやはり自作。〈情景〉の概念規定の広さ、狙いの奥深さ、それを表現する手法と演奏テクニックの多彩さ、それらを通じて訴えかけてきた普遍的音楽力に喝采を送りたい。」
(7月22日、津田ホール)

萩谷由喜子氏評

 

音楽の友 (2006年9月号)

その演奏には、特別に身構えることもなく、作品と自然に対峙しているという姿勢が感じられた。バッハはテクスチュアがしっかりとしており、シューマンにはロマンティックな感性が迸り溢れており、『ソナタ』など実に感情が豊かな演奏だ。ショパンは小品ばっかりだったが、実に魅力的なピアニズムを披露してくれた。そして超絶技巧のリスト。それはすごくドライヴもしていた。また平井自身のオリジナル《組曲「日本の情景」》は、いわゆるタイトルが連想させる抒情の世界ではなくて即興性、偶然性なども加味した生命力溢れる現代的な感性に溢れた作品であった。」
(7月22日、津田ホール) 
                 
百瀬喬氏評

 

北日本新聞 (2006年5月19日)

「表情豊かな演奏で聴衆を魅了・・・軽やかさや情熱を感じさせる演奏」
(5月17日、富山県高岡文化ホール)

 

 

音楽の友 (2002年3月号)

【バッハ:パルティータ第2番、シューマン:ユーモレスケ 作品20、ショパン:スケルツォ第1番などを演奏】
「・・・自ら作曲も行うというだけあって、音楽の特徴をよく捉えた演奏である。バッハは舞曲リズムをよく活かしていたし、シューマンは詩的で感受性が豊かであった。アルベニスはスペイン情緒がよく現れていたし、またショパンも表情に溢れ生命力に満ちた演奏である。(中略)その音楽の豊かさに感心させられた。」
(1月16日、銀座・王子ホール)

百瀬喬氏評

 

音楽の友 (2005年10月号)

【指揮:平井秀明氏】
「平井丈一朗が演奏活動五十年を記念して、2人の愛息と共にチェロ・コンサートを開いた。(中略)最後は次男のピアニスト元喜が加わり、丈一朗の自作、チェロとピアノと管弦楽のための詩曲 『カタロニアの思い出』 の世界初演だったが・・・師カザルスへの敬愛の念かピアノが実にロマンティックでどこか『偉大な芸術家の思い出』を連想したほど。」
(7月21日、紀尾井ホール)  

真嶋雄大氏評

 

音楽現代 (2010年1月号)

【ヴァイオリン:元吉真美氏】
「ニールセン(平井元喜編)『五つの歌』の日本初演。作曲家としても高い評価のある平井がニールセンの歌曲から<5曲を選び[ヴァイオリンとピアノのために]編曲したもので、日本の歌のような親しみやすいメロディーを持った小品集。(中略)後半はまず平井の自作『言霊I –Voices of Nature』(2007)が採り上げられたが、まるで方丈が大宇宙に繋がるような真摯な緊張感漲る力作。最後のブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第一番『雨の歌』も瑞々しい抒情と畏敬の念を感じさせた名演だった。」
(2009年10月21日、浜離宮朝日ホール) 
浅岡弘和氏評

          

 

音楽の友 (2006年10月号)

【チェロ:荒庸子氏】
「まずベートーヴェンの『ヘンデルのオラトリオ《マカベウス》の〈見よ勇士は帰る〉による変奏曲』から開始される。チェロとピアノが絡み合う第1主題から雄渾なベートーヴェンが姿を現わすが、すぐに軽やかな表情へと移る、そのコントラストの妙がいい。落ち着いた抒情と音色で弾き進める荒に対し、煌くような彩りで自在に表情を変えていく平井も、確信に満ちてアンサンブルを築き上げていく。完全に同じ方向性ではないデュオだからこそ産み出す生命力が、はなはだ魅力的だ。(中略)平井のソロによるショパン『ノクターン(遺作)』や自作曲は、リリカルな情緒に溢れて心地よい。平井康三郎の『《さくらさくら》によるパラフレー』やポッパー《ハンガリー狂詩曲》での情緒も出色。」
(8月13日、北軽井沢すずらん台山荘ホール)  
真嶋雄大氏評

 

音楽の友 (1993年12月号)

平井丈一朗チェロ・リサイタルは、ラスロ・シモンが共演ピアニストをつとめる予定であったが、手術を伴う急病のため、平井の二男である平井元喜が代演して行われた。ピアノの平井元喜は、しばしば父・丈一朗と共演しているようで・・・呼吸も合っており、父を刺激しようと果敢に仕かけたりしており、なかなかの楽才を示していた。
(10月25日・朝日生命ホール) 

長谷川武久氏評

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